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「男役」と「娘役」?

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宝塚歌劇団をよく知らない人でも、宝塚には女性しか在団していないということはご存知かと思います。
・・・ということは?

もちろん、男性の役も女性が演じるわけです。
男性の役を演じるのは「男役」、女性の役を演じるのは「娘役」と言います。
(年配の女性役や、稀に男役が女性の役を演じるときなどは「女役」と呼んだりします)
男役になるか娘役になるかは自分で決められることになっていますが、身長等の関係で、例外はあるようです。

基本的に、一度どちらにするか決めたら途中で変わることはありません。
(稀に男役から娘役に転向する例はありますが、娘役から男役に転向することはまずありません)

 

【男役】

では、男役ってどんな人たちなんでしょうか?
当然、ただ男装しているだけの人ではありません。

宝塚の男役は、世の女性が思い描く理想的な男性像を「研究し、演じている役者」です。

ちょっとやそっとの努力では成り立たない、形にならないのが「男役」。
格好だけ男性を真似ているのではなく、芸として身につけています。

努力、研究の賜物ですね^_^

100年以上もの間、その芸の伝統が受け継がれてきています。

 

実際に舞台を観てみると、男役の方の歩き方、仕草、目線、立居振る舞い・・・
どの角度から見ても抜かりなくかっこいいんです。

よく「男役10年」と言われるのですが、それは男役芸が自然に馴染むまでにかかる年月を指します。

初めて宝塚を観た友人が「本物の男性には見えなかったよー。すっごいかっこよかったけど。」と言ったことがありました。

宝塚の魅力って、まさしくそこなんだと思います。

リアルな男性に見えなくてはいけないのだとしたら、実際の男性が演じている舞台を観たっていいんです。
それを、なぜわざわざ女性が演じる「男役」を観に行くのか?

それは、やはり宝塚の男役にしかない「美しさ」があるからだと思っています。

どんなに男くさい役を演じたって、どこか「品」があるような・・・。

女性が男性を演じる「非日常感」、普段の生活では絶対に耳にしないであろう「キザなセリフ」の数々。
非現実的に美しい「ビジュアル」。

なんていうか・・・

男役の存在自体、ファンタジーなんです。まさに、夢の中のような^^
男役といえども、もともとはれっきとした女性ですし、体の線だってとっても細くて華奢な方が大半!

ですから、男役の衣装を着こなすには、それなりの体型補正が必要になります。

衣装を着るときに「胴布団」と呼ばれるあて布をします。

胸を押さえ、それ以外のところに厚みを持たせて、身体を厚く平らに見せる努力をしているのです。
宝塚の楽しみ方は人それぞれですが、私にとっては普段と舞台上のギャップも大きな魅力です。
舞台上でどんなに男らしく演じていても、普段は綺麗なお姉さんなのですから!(もちろん服装はマニッシュですが)

「同じ女性なのに、すごいなー」

私は、憧れに近い感覚を持っています。

 

【娘役】

女性が女性を演じるのが娘役(女役)ですから、一見簡単そうに聞こえるかもしれません。
ですが、明らかに普通の女優とは求められるものが違ってきます。

男役がちゃんと男性に見えるようにするには、娘役がより「女性らしく」ある必要があるんです。

それこそ、所作やしぐさにはとっても品があって、指先、足先まで徹底して美しい。普通の女優さんは、リアルな女性を演じているのですからそこまで意識する必要はありません。
ですが、男役という宝塚独特の存在に寄り添うには、それに相応しい女性らしさをどこまでも追求する相当な努力が必要です。

宝塚は男役ありきの世界ですから、娘役は例えトップであってもあまり出しゃばりません。
可憐で儚げ、そっと華を添えるような娘役の存在があるからこそ、男役のかっこよさが映えるのです。

「理想的な男性像を演じる男役」と、「それに寄り添うどこまでも女性らしい娘役」によって成り立つ舞台だからこそ、そこには夢のように美しい世界が広がっているのです^_^

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